20240424 人はどちらかの家系のラインを選んで生まれてくる

家系の話。母方の家系のラインから転生すると、母親とはいろいろありつつもいざという時はサポートをしてもらえる。ありがたい。しかし父親は、(こいつはお金がかかることばかりする)と、面倒な存在として子を見る。

 

そしてあからさまには表さないが、遠回しに、子が社会で本人の能力を開いて公に貢献するのを押さえ込もうとする。

 

私の父親は前世で庄内藩の農民だったが、武士に憧れ、左翼的な活動をしていたグループに属していた。

 

前世の父はそのグループのリーダーの子分で、単なる草履持ちに過ぎなかったが、根が単純で二元性が強く、人を善悪で判断しお世辞を言って相手を気持ちよくさせたり相手を悪者扱いして貶めたりするような人物だった。

 

そして、当時の父は身分へのコンプレックスと、幼少期の丁稚奉公によるトラウマから、「働く」ということに意味を持たせている。

 

3000年前頃から人類の歴史は奴隷支配が始まっているが、父にとって「働く」とはどういうことかというと、どこかの「偉い人」の下に従い、「偉い人」の言いなりになって労働しお金をもらう、ということが「働く」ということなのだ。「偉い人」に認められることが人生の最大の成功であり、それと同時に「偉い人」を憎んでいる。働かない奴を憎んでいる。働かないでお金がかかることばかりする奴を憎んでいる。

 

私の前世に中世に名家といわれる貴族の家に生まれ、王族に嫁いだ過去世がある。

 

父の前世は左翼的なリーダーの子分だったので、その当時の感覚からしたら、あの過去世の私は非難批判の格好のターゲットだろう。

 

今世で父は私に対し、「働け。それも奴隷的に」と迫ってくる。

 

今日は蠍座の満月だ。私は今日、父に、あなたの言動が今までの私の社会的な可能性(10ハウス)を潰してきたのだと面と向かって告げた。

 

(私自身は社会というものは所詮人類の集合意識でしかない、そんなところにどっぷり使っていたら創造性がなくなる、と思っているので、社会で活躍することを夢見てはいないし、したくもない。ただ、社会を否定して毛嫌いしているわけでもなく、ただ漫然と存在しているけれど、観察しているだけにとどめている)

 

父は、感情的な人間で自分の(あるいは集合意識の)感情エネルギーにのまれてしまう。

 

けれども、暴力的なエネルギーはもう枯れてぶんむくれているだけのジジイがそこにいるだけ、になってしまった。

 

父はつまり、私のような貴族の過去世がある人間が「社会」で成功するのを面白く思っていない。しかも奴隷として「働いて」いない、何やら(父から見たら)「楽して」お金を稼ごうとしている…ずるい!不公平だ!と。

 

子の本人の可能性を潰すことで自分を慰めているのだろう。

 

そしてもう一つの側面から察するに、自分の家系から生まれた子ではないので、動物の本能として、自分の家系の優等性を正当化したいのでヨソの家系は淘汰したいという本能的な願望から妻の家系のルートから転生した子供に愛着が湧かないはずだ。

 

とはいえ、私は、父が私たち家族を養ってくれたことは感謝している。例え父が「奴隷的にしか働くことができない」としても。そこは私は父の人生を一人の人間の人生として尊重している。多分私は生まれる前から父に対する期待は一切なかった。愛して欲しいと思ったことは一度もないし、認めて欲しいと思ったことも一度もない。ただ、「邪魔すんな💢」はずっと思っていた。アタシ静かに怒っていたのだな。

 

そんなことを確かめた蠍座満月でした。